耳かき中の事故について

 以前から家の中での事故としては、乳幼児の誤嚥と同程度か、それ以上に危険なものと思っていました。
今年3月27日の朝日新聞の記事で、東京消防庁の報告として、5年間で388人が搬送され、改めて注意を喚起されています。
 耳かき棒、綿棒を入れているのに、忘れて腕を上げて押し込んだり、耳かき棒の反対側にフワフワの綿毛がついているのに、 飼猫がとびかかってきて突いたりと、考えられない事故で鼓膜の損傷や耳小骨の損傷(難聴・耳鳴・めまいを生じる)を来した例がかなりあります。 耳小骨の障害を起こしますと、緊急手術となる事もあります。
 具体的には、下図の矢印の方向に耳かき棒、綿棒が当たると、耳小骨が押され、内耳窓膜破裂を来し、救急を要します。
耳そうじの良い方法は、中々ないのですが、少なくとも、掃除をしている時には、他のお子様が近づかない様にする等、注意を払って下さい。