当院では、院内に掲示してある全ての施設基準に関して十分な設備・体制が整備されております。

  • 高度難聴指導の医療機関として認定されています。
  • 補聴器適合検査の施設基準を満たす医療機関として認定されています。
  • 電子化加算の施設基準を満たす医療機関として認定されています。
    個別の費用(「初・再診料」「検査」「投薬」等)ごとに区分して記載した領収証を無償で交付しています。また、申し出があれば、算定した詳しい内容(明細書)も交付します。
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(T)の施設基準を満たす医療機関として認定されています。
    専従の常勤言語聴覚士3名が勤務しています。専用の個別療法室の2室(9.45m2・16.1m2)を有しており、室内には、当該療法を行うために必要な器械・器具を具備しています。
  • 自立支援医療(育成・更生医療)担当医療機関として指定されています。(障害者自立支援法第59条第1項規定)

T 反復性・難治性中耳炎の乳幼児が県内各地から受診されます。

 小児科の先生からの紹介、そして口コミで伝え聞いて受診されます。多くは、鼓膜チューブ挿入術の対象となるほどの所見です。私共はできるだけ局所麻酔下でご家族の負担の少ない方法を提案しています。

 勿論、お子様にがまんさせるのではなく、できるだけ慣れてコミュニケーショ ンがとれるようになって、行ないたいとは思いますが、中耳炎の状況によっては、それまで待てないこともしばしばあります。手術自体局所麻酔をキチンとすれば、基本的には痛みがないのですが、耳の中で大きな音がするため、恐怖心などが子どもにとってストレスになる事もあります。

 また、平成18年からオトラムCO2レーザーを導入しましたので、レーザー鼓膜切開やレーザー切開後の短期留置型鼓膜チューブ挿入術を行なうことで、反復性の急性中耳炎に対する長期留置型のチューブ挿入術は減少して参りました。

鼓膜チューブ挿入術とは…

鼓膜チューブ挿入することで中耳腔を換気させ、炎症をコントロール・聴力改善する手術です。

滲出性中耳炎
中耳腔に長期間貯留している滲出液をチューブ挿入する事で空気穴の役目をさせ、経耳管排泄させ聴力改善することが目的。
実例
長期留置型チューブ
反復性急性中耳炎
 細菌は空気にふれることで病原性が弱まってきます。
チューブ挿入し、鼓室内を換気することで、細菌の病原性を弱め、中耳炎を治癒させることが目的
実例
短期留置型チューブ

U めまいについて

 めまいは、従来は診断がついても治療は殆んど変わらないといわれていました。

 良性発作性頭位眩暈症に対して耳石置換法が提唱されて以来、私共も後半規管型か外側半規管型かをしっかり診断し、エプレー法、レンパート法行ない、患者様に対して確実な手応えを実感しています。また、看護師2名がめまい平衡医学会主催のめまいの講習会を受講しており、スタッフ共々問診の段階から内耳性か、非内耳性か内耳性ならば、何?という心構えで診させていただいています。

V 鼻・咽喉・頸疾患について

必要な検査を行うことにしています。

例えば、アレルギー性鼻炎に関しては、原因となっているアレルゲンを知る事で日常生活指導ができることが、アレルギー治療の第一歩と考えているので、アレルゲンの検索はお勧めします。

 副鼻腔疾患も、単純X-Pではわかりにくいものについては、済生会山口総合病院、山口赤十字病院、山口県立総合医療センター、佐々木外科病院、ながみつクリニック(防府)、うちみち脳神経外科(防府)、本城クリニック(周南)等にご紹介し、CT,MRIの検査をしていただいています。

 その上で、治療方針を決め手術が必要な方には、山口大学医学部附属病院・熊本大学医学部附属病院・済生会山口総合病院・山口赤十字病院・山口県立総合医療センター・小郡第一総合病院等へ紹介させていただ いています。

W 耳管開放症

夏季、汗をかきやすい季節には主に耳閉感を訴えてこられる方が多く、軽度の低音障害型難聴との鑑別が難しい例もあります。 当院では、耳管開放症の診断と治療にも積極的に取り組んでいます。

X 耳鳴りに対するTRT療法(耳鳴順応療法)

TRT療法とは、十分な「カウンセリング(説明)」と、主としてTCIという耳鳴り治療器を使用する「音療法」の2つから成り立ち、耳鳴りに対して順応させることを目的としたものです。

当院では、平成16年4月に開始し、主には、言語聴覚士が担当いたします。

詳しくは、お問い合わせください。